サブスクの入り口から旧モデルが外れる日──Codexは「どのログインか」が使えるモデルを決める

OpenAI が 8 月 31 日、Codex から GPT-5.4 と 5.4 mini を提供終了。ただし対象は ChatGPT ログインのユーザーだけで、API キー認証や API 経由なら残る。置き換え先は gpt-5.6-terra/gpt-5.6-luna。見直すべき設定と、取れる三つの道を整理します。

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サブスクの入り口から旧モデルが外れる日──Codexは「どのログインか」が使えるモデルを決める

OpenAI が 8 月 31 日、コーディングエージェント Codex から GPT-5.4GPT-5.4 mini を外します。ただし対象は「ChatGPT アカウントでサインインして使っている人」に限られ、同じ Codex でも API キーで認証したセッションや、OpenAI API 経由の利用はこれまで通り。つまり同じ製品を使っていても、どの入り口から入っているかで、今日を境に手元のモデルが変わります。

まず押さえる「今日なくなるもの」

これはクレジットの使い切りやレート制限の話ではなく、選べるモデルの一覧そのものから 2 つが消える、という変更です。OpenAI 公式の開発者アカウントも「8 月 31 日から、ChatGPT でサインインしたユーザーは GPT-5.4 と GPT-5.4 mini を利用できなくなる。両モデルは OpenAI API と、API キーで認証した Codex セッションでは引き続き使える」と告知しています。

効いてくるのは「認証の種類」

誰が影響を受けるかは、契約プランでも料金でもなく、Codex にどうログインしているかで決まります。

Codex への入り方8/31 以降の GPT-5.4 / 5.4 mini
ChatGPT アカウントでサインイン使えなくなる
API キーで認証した Codex セッション引き続き使える
OpenAI API を直接利用引き続き使える

サブスク(ChatGPT ログイン)で手軽に回してきた人ほど影響を受け、API キーと従量課金の土台をすでに持っている人は素通りできる、という非対称な線引きです。

置き換え先は公式に決まっている

OpenAI は移行先を名指しで示しています。迷ったらこの対応で読み替えれば足ります。

これまで推奨の置き換え先
gpt-5.4gpt-5.6-terra
gpt-5.4-minigpt-5.6-luna

置き換え先は最新の GPT-5.6 系です。OpenAI の説明では、Terra は GPT-5.5 に匹敵する性能を持つ低コスト寄りのモデル、Luna は最速かつ最も安価なモデルという位置づけ。旧 5.4/5.4 mini の「標準」と「軽量」という役割分担を、そのまま新世代に引き継ぐ形になっています。

締め切りまでに見直す設定

やっかいなのは、モデル ID がプロジェクトの各所に静かに埋め込まれている点です。手作業のチャットは切り替えれば済みますが、無人で回している仕組みは、参照が残っていると今日以降に静かに止まりかねません。次の場所を棚卸ししておくのが安全です。

  • ワークスペースの既定モデル
  • 保存しているモデル設定
  • 組織で配布している管理設定(managed configuration)
  • 自作のカスタムエージェント
  • スケジュール実行しているタスク

取れる道は三つ

対応の選択肢は、大きく次の三つに整理できます。

  • 新モデルへ乗り換える: ChatGPT ログインのまま、Terra/Luna に切り替える。多くの人にとっての既定路線。
  • API へ移す: どうしても 5.4 を使い続けたい場合は、API キーの発行とプラットフォーム側の課金設定が要る。手軽さは失うが、モデルは残せる。
  • 何もしない: 本番の仕組みが 5.4/5.4 mini のモデル ID を参照していないと確認できたときだけ成り立つ。参照が一つでも残っていれば止まるリスクがある。

「入り口の選び方」が資産を左右する

今回の線引きは、モデルの世代交代という技術の話にとどまりません。同じツールでも、サブスク認証で使うか API 認証で使うかによって、いつまでどのモデルを持っていられるかが変わる——その事実が、あなたの自動化がどれだけ長生きするかを左右します。手軽さと引き換えに、提供停止の判断はプラットフォーム側に握られる、という指摘は今回にも当てはまります。頻繁なモデル入れ替えのたびに設定を追い続ける負担も、無人運用を増やすほど重くなりやすい、という懸念も出ています。今日をきっかけに、自分の仕組みが「どの入り口の、どのモデル ID に依存しているか」を一度点検しておく価値はあります。

参照: OpenAI Developers(公式告知)ChatGPT & Codex changelogGPT-5.6(OpenAI)istarsoft: GPT-5.4 Leaves ChatGPT-Signed Codex on August 31

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