「一時間を超える処理」を待てるようにした──Codex 0.152が、MCPの出力量と実行時間に“上限のつまみ”を付け、計画ツールを既定オフに回した

8月31日のCodex v0.152.0と翌日の修正版が、MCPツールの出力量や実行時間に明示的な上限を足し、計画ツールを既定オフに切り替えた。長く走らせる無人・半自動のエージェント運用に効く変更点を整理する。

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「一時間を超える処理」を待てるようにした──Codex 0.152が、MCPの出力量と実行時間に“上限のつまみ”を付け、計画ツールを既定オフに回した

OpenAI のコーディングエージェント Codex が、8月31日に v0.152.0、翌9月1日に修正版 v0.152.1 を公開しました。派手な新モデルの話ではなく、長く走らせる作業と、外部ツール(MCP)を多用する使い方を回しやすくする地味な調整が中心です。無人や半自動でエージェントを動かす人ほど効く、実務寄りの更新点を整理します。

長時間の処理と、膨らむ出力に“栓”を付ける

今回の芯は、エージェントが外部ツールを呼んで作業するときの「時間」と「量」を、使う側が決められるようにした点です。従来は暗黙の上限に任せがちだった部分に、明示的なつまみが増えました。

  • 実行時間の上限を延ばせる:アプリサーバー経由のクライアントは thread/shellCommand のタイムアウトを設定でき、一時間を超える締め切りも指定できます。ビルドや大規模テストのように長くかかる処理を、途中で打ち切られずに待たせられます。
  • ツールごとに出力量を絞れる:MCP ツール単位で output_token_limit を設定でき、セッションを再開しても同じ基準で切り詰められます。巨大なログや検索結果でエージェントの文脈が溢れるのを、ツール別に抑えられます。

いずれも「賢さ」ではなく「取り回し」の改善です。長い処理を任せる運用ほど、待ち時間と入力量の両方を自分で決められる余地が広がります。

MCPサーバーに、パッケージ風の名前を付けられる

外部ツールを束ねる MCP まわりも扱いやすくなりました。サーバー名に : @ / . といった記号を使えるようになり、@scope/name のようなパッケージ流の命名が CLI コマンドや認証の場面でそのまま通ります。多数のツールを登録して使い分ける構成では、名前の付け方に一貫性を持たせやすくなります。あわせて、キャッシュの更新やリモート側プラグインの更新をまたいでも MCP ツールにアクセスできない不具合が直り、ツール棚を頻繁に入れ替える使い方の安定性が上がりました。

計画ツールが「既定オフ」に変わった

運用者が見落としやすい変更として、作業計画を立てる更新ツール(update_plan)が既定で無効になりました。使いたい場合は設定で tools.update_plan.enabled = true と明示的に有効化する必要があります。これまで計画立案の挙動を前提に組んでいたワークフローでは、更新後に「計画ステップが出てこない」と戸惑う可能性があります。挙動が変わった箇所なので、依存している場合は設定を確認しておくのが無難です。

端末での細かな使い勝手

ターミナルでの操作性にも手が入りました。個数を伴う調整なので、分けて示します。

  • 下書き内の検索:Vim モードで /? による検索が使え、一致箇所がハイライトされ、n / N で前後に移動できます。
  • 入力モードの修正:メッセージ送信やスラッシュコマンドの実行後も、新しい下書きが挿入(Insert)モードで開くよう直りました。
  • 上限到達時の案内:レート制限のバナーが、使用状況の確認・クレジット管理・リセット時刻・プラン変更といった具体的な選択肢を示すようになりました。
  • 認証復帰の可視化:ターミナル UI と codex exec の双方で、認証の再取得(Amazon Bedrock の再認証を含む)の進捗が見えるようになりました。

利便性の裏で、締め直された安全側

今回は取り回しの改善が目立ちますが、無人運用を意識した安全側の手当ても含まれます。クラウドのタスク要求は信頼できないバックエンドURLを拒否し、リダイレクトを無効化して資格情報の漏れを防ぐようになりました。翌日の修正版 v0.152.1 では、Guardian の承認レビューがモデルのメタデータで渡される Node REPL のポリシーを尊重するよう直されています。承認を機械に委ねる度合いが上がるほど、こうした「素通しを防ぐ」細部が効いてきます。便利さを受け取ると同時に、どのツールにどれだけの出力と時間を許すか、計画ツールを使うのか使わないのか──その線引きを設定として明示しておくことが、長く安定して回すための前提になります。なお、これらは公開情報に基づく整理であり、実際の挙動は自分の環境で確認するのが確実です。

参照: openai/codex Release v0.152.0openai/codex Release v0.152.1openai/codex ReleasesReleasebot: Codex Updates

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