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「人を呼ばずに走らせる口」を既定で手動に戻す──Claude Code v2.1.302が、ヘッドレス/SDKの自動承認を絞り、サブエージェントの既定を揃えた

Claude Code v2.1.302 が、権限モードを明示しない claude -p / Agent SDK をサードパーティ経由では default で開始するよう変更。フォーク型サブエージェントの既定オンやバックグラウンド実行の統一とあわせ、無人運用の初期設定を揃え直した。

「人を呼ばずに走らせる口」を既定で手動に戻す──Claude Code v2.1.302が、ヘッドレス/SDKの自動承認を絞り、サブエージェントの既定を揃えた

Anthropic のコーディングエージェント「Claude Code」の v2.1.302 が公開されました。派手な新機能より、「黙って自走するときの初期設定」をいくつも静かに書き換えたのが今回の肝です。とくに、ターミナルを持たない claude -p(ヘッドレス実行)と Agent SDK の既定の振る舞いが変わり、無人運用のパイプラインを組んでいる人ほど影響を受けます。

サードパーティ経由の自走が、まず「確認する側」に戻った

Claude Code には、操作のたびに許可を求める通常モード(default)と、多くの操作を自動で承認して進める auto モードがあります。v2.1.302 は、権限モードを明示していない claude -p と Agent SDK のセッションを、サードパーティのモデルプロバイダー上では default モードで開始するよう変更しました(テレメトリがオフ、または入れたばかりの環境が対象)。auto のまま走らせたい場合は --permission-mode auto を明示します。

これは直前まで広がっていた「とりあえず自動承認」の既定を、ヘッドレス/SDK の一部で巻き戻した形です。自前のゲートウェイやサードパーティ経由で、人の目が届かないまま auto で走る構成は、意図しない操作まで黙って通してしまう恐れがあります。既定を「まず確認する側」に寄せたのは、その入口を一段締めた調整と読めます。裏を返せば、これまで auto 前提で動いていた無人ジョブは、今回のアップデートで途中の許可待ちに引っかかり得る点に注意が必要です。

サブエージェントの既定が、環境をまたいで揃った

もう一つの軸は、サブエージェント(本体が内部で呼び出す補助エージェント)の既定を、ターミナル・SDK・デスクトップ・VS Code で足並みをそろえたことです。整理すると次の3点です。

  • フォーク型サブエージェントが既定でオン: subagent_type: "fork" を claude -p・Agent SDK・デスクトップ・VS Code で既定有効化。文脈を分けて走らせやすくなります。無効化は CLAUDE_CODE_FORK_SUBAGENT=0(claude mcp serve では提供されません)。
  • メイン会話のサブエージェントは常にバックグラウンド実行: これまで挙動がばらついていたデスクトップと VS Code も、ターミナルと同じく裏で走らせるようになりました。
  • サブエージェントがさらに呼ぶ Agent 呼び出しは前面(フォアグラウンド)が既定: 孫にあたる呼び出しは手前で回り、見失いにくくなります。

これまでは同じ指示でも、動かす場所によってサブエージェントの走り方が変わり、挙動の予測が立てづらい面がありました。既定が統一されたことで、ローカルのターミナルで検証した自動化を、そのままデスクトップや VS Code に持ち込んでも同じ動きを期待しやすくなります。

自走の「つまみ」も足された

既定の見直しに合わせ、細かな制御の手がかりも増えています。

  • auto モードの判定モデルを選べる: 新しい環境変数 CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_MODEL で、クライアント側 auto モードの分類器が使うモデルを指定できます(サーバー側の判定モデルは変わりません)。
  • アイドル時の自動まとめを /config から切り替え: 席を外している間に長い会話を畳む「アイドルコンパクション」の入り切りが設定画面に並び、実行後には無効化の方法が案内されます。
  • サーバー側判定の auto モードの詰まりを解消: 長い会話で操作のたびに拒否され続けるのではなく、まず会話をまとめてから進むようになりました。
  • プラグインが多い環境の起動が軽く: コマンドやエージェント定義の読み込みでファイル走査が大幅に減り、とくに Windows で立ち上がりが速くなりました。

無人運用の「設定の棚卸し」を促す更新

今回の v2.1.302 は、新しい能力を足すというより、「人が見ていないときに何をどこまで自動で通すか」の初期値を揃え直したアップデートです。cron や CI でエージェントを回している現場では、アップデート後に次の点を確かめておくと安全です。

  • auto 前提の無人ジョブは、--permission-mode auto を明示しているか(さもないと許可待ちで止まり得る)。
  • サードパーティのモデルプロバイダー経由の構成で、自動承認の範囲が意図どおりか。
  • フォーク型サブエージェントの既定オンが、想定するトークン消費や並列度と合っているか。

一方で、こうした既定の変更がほぼ連日の更新で入ってくること自体、運用側には「毎回の差分を読み、設定を見直す」手間を強います。利便性と自動化が進むほど、既定値の変化を追い続ける運用コストや、自動承認の線引きを誰が点検するのかという論点も重くなる──という指摘は、この種のアップデートを追ううえで念頭に置いておきたいところです。

参照: Claude Code changelog(公式) / Releasebot: Claude Code updates / gradually.ai: Claude Code changelog / ai-tldr.dev: Claude Code 2.1.302