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与えた「はい/いいえ」が、クラウドで届いていなかった──Claude Code v2.1.291が、拡張したばかりの承認の“通り道”を翌日に塞ぎ直した

Claude Code v2.1.291(10月6日)は、前日の大型リリース v2.1.290 が持ち込んだ退行を即日修正。クラウドセッションで権限プロンプトへの返事が取りこぼされる不具合と、終了時に末尾メッセージが失われる不具合を塞いだ。承認の仕組みを厚くした翌日に、その“返事の通り道”が問われた形だ。

与えた「はい/いいえ」が、クラウドで届いていなかった──Claude Code v2.1.291が、拡張したばかりの承認の“通り道”を翌日に塞ぎ直した

大型リリースの翌日に出た、小さなパッチ

Anthropic は10月6日、Claude Code v2.1.291 を公開しました。前日の v2.1.290 が承認まわりを大きく拡張した直後の、二つの不具合だけを直す小さなパッチです。

v2.1.290 は、組織が求める決裁レベルを示す ceiling や、サーバ側で動いたツールを記録する serverToolUses を加えた大型更新でした。翌日に出た v2.1.291 は、その更新が持ち込んだ取りこぼしを塞ぎます。

直したのは「返事」と「最後のひとこと」

修正は二点です。いずれも過去のバージョンで入り込んだ退行(リグレッション)にあたります。

  • 承認の返事が落ちる:v2.1.290 で入った退行です。クラウドセッションで、権限プロンプトへの回答が取りこぼされることがありました。
  • 終了時に最後のメッセージが消える:v2.1.288 で入った退行です。セッションを終了すると、末尾のメッセージが失われることがありました。

なぜ「承認の返事が届かない」が重いのか

権限プロンプトは、エージェントが危うい操作へ進む前の関所です。利用者が「はい」「いいえ」で通行の可否を決めます。

その返事が届かなければ、セッションは下した判断を反映できません。手元のターミナルなら気づけますが、クラウドで走らせているときは画面を見ていないことも多いはずです。

Claude Code は無人運用やクラウド実行を広げてきました。承認の通り道が細い場所ほど、返事の取りこぼしは静かな停滞や判断の空白につながりやすい、と考えられます。

承認を厚くした翌日に、その通り道が詰まった

皮肉な並びです。v2.1.290 は承認の“記録と線引き”を厚くしました。ceiling で決裁レベルを示し、agentId でサブエージェントの判断を見分け、サーバ側ツールの実行まで台帳に載せる方向です。

ところが同じ更新が、承認の“返事”そのものをクラウドで取りこぼしていました。仕組みをどれだけ精緻にしても、返事が届く経路が欠ければ関所は働きません。

便利さを急いで広げるほど、土台の信頼性が後から問われる──今回のパッチは、そうした一面を見せた事例とも読めます。煽るような話ではありませんが、無人運用を任せる側は心に留めておきたい点です。

いま確認したいこと

v2.1.290 を使っている場合は、v2.1.291 への更新を急ぐ価値があります。とりわけクラウドセッションで承認を挟む運用では、返事の取りこぼしが実害に直結しかねません。

終了時のメッセージ消失は v2.1.288 以降に潜んでいた不具合です。古いバージョンのまま終了を繰り返していた場合、記録に欠けがないか見直しておくと安心です。

参照: Claude Code 公式チェンジログ / Releasebot(Anthropic / Claude Code) / Havoptic: Claude Code リリース要約